2類5類と言われても
新型コロナウイルスの感染法上の位置づけを今年の春を目途に2類から5類に見直す方向で検討が進められているとのこと。2類だ5類だと言われても今ひとつピンとこないが、インフルエンザと同じだよと言われると、何となくイメージはできる。とは言え、いきなり「はい4月からはインフルと同じですよ」って言われても、今まで毎日検温して、体調管理して、マスクもして、どこかへ入るときにはアルコール消毒して、換気して、ソーシャルディンスタンスしてってやってきたのに、突然その必要はありませんってなってもねぇ。
病院の面会も介護施設の見学や外出も制限する必要がなくなります。熱があっても普通にどこの医療機関でも受診できます。入院もできます。修学旅行も行けるし運動会も授業参観も普通に行われます。確かにいいことばかりで、2年前?3年前?の生活に一応戻れるってことなんでしょう。逆にワクチン接種もPCR検査も無料だったのが保険診療となり、自己負担が発生します。意外と検査や治療を受けないという人も出てくるような気がします。当面は公費を継続するらしいですが。
2類だったこれまでのやり方で一番無理筋だったのは、入院や就業制限、外出自粛、健康状態の報告を自治体がコントロールしていたことだと思ってました。もちろん2類なんだからそれが当然なのかもしれないが、医療介護を運営する医療法人で勤務していた私からすると、日々変化し感染者が倍々に増えていく状況にもかかわらず、300万人以上暮らしている横浜の医療介護を、横浜市がコントロールしようだなんて。
医療介護の経営をサポートする今の私が思うことは、5類に変わることで疲弊した医療介護業界がどのように立ち直っていくのか、立ち直すのか。いや、もしかしたら全く新しい経営に、運営の形に作り替えていくことになるのかもしれない。この際だから元に戻すよりも、新しい形を作り出す方が前向きで楽しいことなのかもしれない。