「続けることは、変わり続けること」

 私は長い間、医療機関の事務方として勤務をしてまいりました。時には数百人規模のスタッフを従えてまるで戦国大名のように戦い、時には医療法人の理事として、グループ会社の代表取締役として経営にも携わってまいりました。

 そのような経験の中で、医療法人や社会福祉法人等の事業を行う上での使命は「事業を継続すること」だと強く感じながら日々を過ごしてまいりました。街を歩けば年単位、いや数カ月単位で店舗が入れ替わってる姿を目にします。もし自分が勤めている法人や病院が潰れてしまったら、病気を患っている方、介護が必要な方、様々な福祉サービスで生活を支えなければならない方に対して、どれくらいの影響が出るのか。それを思うと「事業を継続する」という法人の使命は当然のことのように感じています。そして「事業を継続する」ためには経営者も職員も組織も「変わり続ける」ことこそが大切なことなのです。

 長年のサラリーマン人生に区切りをつけ起業を決意した時、自分の経験、知識、そこから生まれた知恵を、自分の中に蓄えたままでリタイヤしていいのだろうか。厳しかった上司や諸先輩方から受け取った様々な知恵や教えを、必要としている方がいるのであればぜひ活用していただき、事業の継続へ向けて共に進んでいきたいと強く決意致しました。

 新型コロナウイルスの感染拡大や超高齢社会、そして人口減少という状況の中で、多くの医療従事者、介護従事者が疲弊しています。それでも皆さんは高い志を持ってこの使命ある仕事に取り組んでいます。しかしながら、経営判断の誤りや医療報酬や介護報酬の改定にアジャストできない、職員の採用が追い付かない、新規事業が既存事業の収益を圧迫している、医療と介護の連携が取れず思うようなシナジー効果が得られない等、様々な理由で職員の努力が経営という結果に結びついていない法人が多くあるようです。

 U-styleは、そんな医療介護従事者の皆さんや法人のstyle、歴史、思いを大切にしながら、従事者の皆さんの頑張りが経営に結びつき、地域を支え、地域から支えられるような法人となるよう、全力でサポートさせて頂きたく事業を始めました。

 既存のコンサルティング会社が行う「調査、分析、提案」に加えて、戦国大名として戦ってきた経験と知恵と胆力を武器に職場の中へ飛び込み、医療介護従事者や経営者の皆さんと共にお仕事をさせて頂く「Style」で、精一杯貢献させて頂ければ幸甚に存じます。

株式会社U-style 代表取締役 宇夫方衆